今回は、すでに何人ぐらいの方が叩かれたんですか。
「はっきりとは分らないけれど、今のところ50、60人くらいですかね。」一般の方に突然作品を叩いてくださいと言っても、みなさんびっくりなさると思うのですが、どういうふうに進められたのですか。
「最初に僕が思いっきり叩いて見せました。その叩き方と音の大きさで、気持ち良さそうにやってる風なパフォーマンスを見せつけて、そこで“あなたもどう?”みたいなことを訊くと、結構みんなすんなりやってくれます。」まず作品を制作して、そして世界中を巡る。どちらも大変な労力だと思いますが、そもそもその動機は何なのでしょうか。(スティーブ)
「アイロンファイトを始めたのは日本だったのですが、ちょっと気づいたことがあって・・・。例えば最初にハンブルグで鉄を叩くことを始めて、そこに見に来てくれた人たちが叩いてくれる、その後に同じキューブを持ってベルリンに移動すると、ベルリンのまた知らない人たちが叩くことになる。僕は両方の方たちを知っているわけだけれど、ベルリンとハンブルグの人たちは、お互いにほぼ会う機会も共通の点もないと思うんですね。日本にこれを持って帰ってくる時はどうするのですか。
「今回はルーマニアで一応キープしてもらえる方がいたので、置いていく予定です。それを取りに行けるかどうかもちょっと今のところわからないので、部分的にカットして持ち帰って、その部分を別のキューブに溶接した上でまた新たに始めたら面白いかな、と思っているところです。」何個もキューブを作られて、叩き直してるわけですけど、ここで終わりっていう、なんか節目みたいなのはどうやって決めているのですか。
「カタチを作ることがまず僕のやりたいことなので、自分の直感で見た目てきに‘これはカッコいい!’というところが来たら終わり、と思ってるんです。今回みなさんにも叩いてもらいますが、その作品は今回で見事に完成!としていいかなと思っています。」作者から叩く前の心構え、注意というのはありますか。
「そうですね。中に音が詰まってるっていうそのイメージと、今その場所にいて叩くという状況を踏まえて、出来る限りのパワーをその鉄のキューブに注いでもらいたいという希望はありますね・・・汗をかいてくれと(笑)。」